事例CASE STUDIES

売上減少でもAホテル料飲部門の人件費率は前年と変わらず

~生産性を分析するオリジナル勤怠システムの運用~

背景

一般企業と比べ、ホテルは繁閑の差があり、職種も多いため、労働時間をコントロールするのが難しいとされてきました。アビリタス ホスピタリティでは2009年、労働時間をリアルタイムで把握し、生産性を分析する目的で、全グループホテルに新オリジナル勤怠システムを導入しました。

特徴

同システムの最大の特徴は、アビリタスが開発した労働時間の分析ツールにあります。前年実績、今年度予算および予測値と実績の比較を、1日単位、もしくは任意の期間で即座に行うことができるため、生産性をリアルタイムでチェックできます。

また、過去の分析だけでなく、シフト作成から労働時間や人件費の予測までを行う、フォーキャストツールもあり、これにより、ホテルごとに異なる勤務体制でも、各部門長が自分のセクションに適したシフトを自在に作成することができます。

総支配人を始めとする主要幹部社員には、これらのツールによって作成された集計データ(表1) が1週間に1回配布され、ホテル全体ならびに部門別両方の状況を把握するとともに、課題の発見、対策を講じることが可能となります。

Aホテルの成功事例

この一連の流れを着実に実行した結果、人件費コントロールに成功したのが、シティホテルAです。(2009年11月に導入)

ホテルスタッフには、PC操作に慣れていない人も多く、抵抗感が根強くありましたが、地道な説明・説得を続けた結果、PDCAサイクルが回り始めた2010年には早くも効果が出ています。

(グラフ1)はAホテルの宿泊部の売上高人件費率の推移を表したものです。前年と比べ、当年は明らかに率が下がっています。月平均では約14%から約11%に下がりました。

2010年は世界同時不況からようやく明るい兆しが見えてきたとはいえ、ホテル業界は依然厳しい状態が続いていました。(グラフ2)で分かるように、料飲部門の売上は月平均で約10%落ち込んでしまいました。しかしながら、売上高人件費率は前年と変わらない値をキープし、経費の圧縮が実現できています。

担当者より一言

システム自体はツールでしかありません。ツールの根底にあるシンプルかつ本質的なコンセプトが、ホテルの幹部の皆様に浸透しているかどうかが、労働時間管理の成否の分かれ目となります。アビリタス ホスピタリティでは、常に、そこにフォーカスしてサービスを提供することを心がけています。

2011/04 制作